中期滞在移民と好景気

タイムラインに、こんな記事が流れてきた。

www.huffingtonpost.jp

キラキラした記事かなぁ、とか思いながら読んでみたら、自分の理解に近いオランダが書かれていた。

その記事の中で「中期滞在移民」の存在について触れられてる。

そんな外国人に入りやすい環境がある一方で、中期滞在者も多いようだ。あえて短期や長期と書かないのは、一年以上数年未満という意味を込めている。オランダ人と結婚でもしなければ、この国は永住するよりも、出入りがすることが多い。入り口も広いが出口も広いのである。

よく、移住に関して見かける説教として「現地の言葉を流暢に話せなきゃ、その国を理解なんてできない」ってのがあるわけなんですが、自分の周りの移住系Software developerの友人らはオランダ語を話せない人ばかり。これは、ひとえにアムステルダムという異質な、120を超える国籍の人が職を片手に住んでいる狭い地域だから起こり得ることだとは思うんだけど、人に迷惑をかけていなければオフィシャルに受け入れられている状況となっている。

「郷に入っては郷に従え」とは少し違う条件付きの寛容さに関しては、この一文が明快に説明しているように感じる。

どちらかといえば、オランダ人は「生粋の」オランダ人を侵害しないという条件において寛容なのだと思う。

この分離社会と呼ばれる基盤を元に、オランダは経済を伸ばしている。タイミング良く、エストニア在住の方のこんな記事も今日タイムラインで見かけた。

www.from-estonia-with-love.net

2015年のデータなので古いけど、オランダは4位に位置している。

平成生まれとしては、日本で感じたことのなかった好景気のようなものを初めて感じている。例えば、友人が現金で家を購入したり、仕事をなんとなく休んで半年くらい旅行してたり、とかとか。

中期滞在移民という責任の少なさとフットワークの軽さを足場に、好景気な街でのんびり働くの悪くないなぁと

次の仕事をまだ決めてない状態であらためて思った。

TIL meeting をはじめた

ハッカーが最初から集まってるような環境ならどうとでもなるんだけど、そうでもない会社に今はいて

みんな学び方がバラバラ。それでもいいんだけど、学習においても成果が出ないと人はモチベーションを失っちゃう。

別に自分に責任があるわけではないんだけど、なんとなくTIL meetingというのを隣のチームのリードと一緒に社内で開始してみた。

週1でゆるーくデベロッパーがホールにあつまってサークルを作り、1分くらいで今週学んだことを発表する。なんでも良い。

ある人はSlackの⌘+Kで会話にジャンプできることを見つけたって言ってたし、ある人はiOS10のMobile Safariセキュリティポリシーの変更がつらいって言ってた。話しながら、周りが興味がありそうなら具体例を挟むし、あんまり受けてなかったら適当に済ませる。

面白いのが、これが終わったあと。みんなそんな普段から技術の話をする人たちじゃなかったのに、自然と技術的な会話が弾んでた。この雰囲気が好きなので、もう少し続けてみると思う。

オランダに来てから買った本

読書なんて大嫌いだったのに、図書館で開発するようになってから急に本が好きになってきて読む習慣ができてきてる。めも。

ウォールストリート・ジャーナル式 経済指標 読み方のルール

経済の動向を知るための指標が50種類ほど紹介されている。今後どーなるかなぁてのを予想するのに、出生率ビッグマックの価格が役に立つこともある。

ウォールストリート・ジャーナル式 経済指標 読み方のルール

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  • 作者: サイモン・コンスタブル,ロバート・E・ライト,上野泰也,高橋璃子
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The Nakano Thrift Shop

古道具屋を舞台にしたじれったい恋愛小説。

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The Art of Debugging with GDB and DDD

GDB, DDD, Eclipseを使ったDebugのやり方の紹介。Breakpointをつけて変数の中身を見る方法が知りたかっただけなのに、よくあるクラッシュするバグの例を元に原因を特定する章とかあって勉強になった。わりと難しかったから、来年あたりに読み直すと思う。

The Art of Debugging with GDB and DDD

The Art of Debugging with GDB and DDD

アルゴリズムイントロダクション 第3版 第1巻: 基礎・ソート・データ構造・数学

たしか前職で @ma3tk におすすめしてもらった。3年前は途中で飽きて3章くらいで読むのやめたんだけど、なんとか読み切れた。ハッシュ表のとこは来年もっかい読む。。

アルゴリズムイントロダクション 第3版 第1巻: 基礎・ソート・データ構造・数学 (世界標準MIT教科書)

アルゴリズムイントロダクション 第3版 第1巻: 基礎・ソート・データ構造・数学 (世界標準MIT教科書)

ないしょの夜おやつ 今日も一日、おつかれさまでした

先々月に帰国した際になんとなく買ってみた。かぼちゃの茶巾とレモンビネガーソーダがめっちゃ良かった。

ないしょの夜おやつ 今日も一日、おつかれさまでした.

ないしょの夜おやつ 今日も一日、おつかれさまでした.

The Most Powerful Idea in the World: A Story of Steam, Industry, and Invention

これは知り合いの宇宙が好きな人に教えてもらった。18世紀のイギリスであった産業革命を発生させた蒸気機関のストーリー。

The Most Powerful Idea in the World: A Story of Steam, Industry, and Invention

The Most Powerful Idea in the World: A Story of Steam, Industry, and Invention

Poor Numbers: How We Are Misled by African Development Statistics and What to Do About It

まだあらすじしか読んでないけど、アフリカで統計学が少しずつ導入されて、それが社会をどのように変えたかっていう話?

Poor Numbers: How We Are Misled by African Development Statistics and What to Do About It (Cornell Studies in Political Economy)

Poor Numbers: How We Are Misled by African Development Statistics and What to Do About It (Cornell Studies in Political Economy)

チョコレートの世界史―近代ヨーロッパが磨き上げた褐色の宝石

カカオの歴史から奴隷売買、ベネズエラの不運など、チョコレートの歴史を切り口にヨーロッパのことが知れる。読むとココアを飲みたくなる。

チョコレートの世界史―近代ヨーロッパが磨き上げた褐色の宝石 (中公新書)

チョコレートの世界史―近代ヨーロッパが磨き上げた褐色の宝石 (中公新書)

The Gene: An Intimate History

まだ第一章で読み止めてる。ゲノム編集ってなに?って話。面白いけど読むのに体力がいる。

The Gene: An Intimate History

The Gene: An Intimate History

経済数学の直観的方法 マクロ経済学

消費行動をプログラムみたいに動的に分析する動的マクロ均衡理論について、最初の方は数式を使わずに解析している。上級編は、JavaScriptで学ぶと理解がすすむ。

経済数学の直観的方法 マクロ経済学編 (ブルーバックス)

経済数学の直観的方法 マクロ経済学編 (ブルーバックス)

近代ヨーロッパの誕生 オランダからイギリスへ

オランダに来てすぐに、オランダのこと何も知らなすぎて薄めの近代史の本をとりあえず買ってみたのがこれ。黄金時代から、工業革命に敗れて勢いを失う様子。農業、工業、商業の順に発達し、その逆の順で衰退していくことを淡々と描かれていて非常に良かった。

近代ヨーロッパの誕生 オランダからイギリスへ (講談社選書メチエ)

近代ヨーロッパの誕生 オランダからイギリスへ (講談社選書メチエ)

Harvesting the Biosphere: What We Have Taken from Nature

まだ開いてない。ゲイツさんが面白いって言ってた。

実践力を鍛える戦略ノート

これを知らずに生きてきたのかと思うとゾッとする、ってくらい自分の身を守るのに必要なことばかりだった。

ミクロ経済学〈1〉市場の失敗と政府の失敗への対策

貿易収支に興味が出てミクロ経済学が関係してんのかなって思って入門書を買ってみた。

Mindset: The New Psychology of Success

ハッカーな組織をキープするヒントが欲しくて読んでみた。5章まで読むので十分そう。これは最近よく思うことなんだけど、1週間楽しみ続けられる勢いを維持して、それ以上スピードを上げたら逆にみんな疲弊しちゃう。なので、ほどよくゆるやかに仲良くリスペクトし合える空気を作るようにつとめてる。

Mindset: The New Psychology of Success

Mindset: The New Psychology of Success

子会社を作って優秀な社員を抜擢するのが荘園制度に近いなんて言われるように、歴史に学ぶことはけっこー多い。ヨーロッパの歴史めっちゃ膨大で全体像はいまだに見えないんだけど、ドコを切り取って調べても何かしら現代との結びつきがあって興味深い。仕事中に読書の時間とか設けたら組織の底上げになるかもしれないですね。