東京Node学園祭が今年も近づいてきた
今年も東京Node学園祭が目前にせまってきてた!あわせて帰国するので、見かけたら声かけてくださいな。
カンファレンス文化、そろそろ見直そうっていう流れがアムステルダムでは盛んになってきて(こういうの)、自分も運営に関わる身として考え直す時間が増えてきた。とりわけ、参加に対するリターンが曖昧である、というのは問題意識としてあって、尊さだけで続けるのも少し難しくなってきたように思う。
運営参加のモチベーションとしては、言語の壁によって分断されている日本語圏を、カンファレンスを通じて人と人をつなぎ、存在を認識し合う機会を提供。さらなるJavaScriptコミュニティ全体の発展を目指す。っていうのを考えていて、英語でやってる圏側、日本語圏側にアプローチをしているつもり。
英語でやってる圏側は、ゲストスピーカーを呼んで良い意味でカルチャーショックを受けてもらい、あちこちで言及してもらい好循環を狙う。日本語圏側は、どんな仕様やライブラリも人が作っている、と直接話すことで理解し、patchを投げる敷居を下げる。
色々とやり方があるのかもしれないけど、centralizedなイベントが好まれない背景があるので、なるべくdecentralizedな運営をしながらコミュニティ内のdistributedなnetworkの構築を少しずつやっていく、くらいしか今は解決策が思いつかない。異文化交流は、オンラインだけでは発生しにくくて、実際に会って話して一度でも体験すればオンラインでも発生するようになる。このカンファレンスの運営がうまくいけば、他国のカンファレンスとの交換留学制度に踏み切りたいんだけど今年のチケットの売れ行きを見ていると厳しみがある。
参加者個人が感じられるリターン、結論としては、やっぱり自分で見出さない限りは降ってこない、になる。積極的に動けば、信頼できるエンジニアの友人ができたり、お金で買えないモチベーションが手に入ったり、転職の相談を誰かにできたり、仕様策定者に意見を言って実際に仕様策定に参加したりーなんて機会になりえる。
この曖昧さなんとかしたいなぁ。。
NINA 2017 のためにバンクーバーに行ってきた
NodeInteractive North America 2017 に参加するのにバンクーバーに行ってきた。
カンファレンスという名目で旅をするのは楽しいもので、さらに今回は初めて会社がサポートしてくれて、仕事としてカンファレンスに参加してきた。休日ではないので、09:00 - 17:00で余裕のある時間は仕事に費やさなければならず、一長一短だなぁとか思いながら行きの空港でも3コミットくらい投げ込んだ。もちろんビールはコミットした後に飲んだ。
長距離フライトは本当に慣れなくて、落ち込みながら9時間の間に映画を4本くらい見ながら過ごした。気が乗らないまま映画を流してたんだけど、a dog's purpose だけは本当に良かった。実は最初に見た映画で、飛行機に乗り込んでからすぐに見始めて、離陸直後には既に泣いててCAの人にめっちゃ心配されたのを覚えてる。今年見た映画の中で1, 2番目によかった。
バンクーバーについてからは、今回の旅で快く寝床を貸してくれた GitLocalize 社の Sam と合流。街はどこかサンフランシスコに似ていて、それでいて緊張感のない過ごしやすい空気。
到着してすぐカフェで軽く仕事して、ホテルで休んで、そっから日本から参加している Yosuke さんと @kysnm さんと合流してロブスターをやってきた。
I love Canada pic.twitter.com/XSOhuLiqO2
— Yosuke FURUKAWA (@yosuke_furukawa) October 4, 2017
そのレストランで、たまたま @mylesborins と @ohhoe と会って、次回の東京Node学園祭楽しみだねぇなんて話をした。二人は11月の学園祭で登壇をしてくれる予定になってる。その後は泥のように眠たくなって、ホテルで即就寝。
寝て起きて会場、周辺めっっっっちゃきれい。
130 CAD ほどで、プロペラ機で15分位の観光フライトもできたらしい。
そしてメイン会場。前回のNIEUもすごかったけど、今回もLinux財団のパワーを思い知らされる。
最初のキーノートでいくつか大きい発表があった。
nearFormがMicrosoftとの協業を発表。Azureに関するコンサルを増やしていく。
V8チームが、Node.jsのcoreを壊すバージョンアップはしない、と発表。そして、Node.js財団のプラチナスポンサーになる。
全体を通して、この2つが一番財団的には大きい発表だったんじゃないかなと思う。
あとは、興味のある発表がないときは誰かと話したり、水辺で人だめクッションで仕事したりした。
#NodeInteractive pic.twitter.com/V00LLbNi76
— Daijiro Wachi 📦⛓️ (@watilde) October 4, 2017
久しぶりのアジア食でわりとテンションがあがって、1日2食ほどラーメン行って、毎晩誰かしらと飲み行って、ウイスキーのショット飲んだりしてヘロヘロしてた。
perfect pic.twitter.com/OyLmyPTxS8
— Daijiro Wachi 📦⛓️ (@watilde) October 5, 2017
もういっこだけ。カンファレンスとは別に、コミッターたちの会議があって標準化+テストの議論に参加してきた。
このテーブルには bocoup の CEO の @boazsender が来ていて、tc39 teamとの歩み寄りがうまくできたように思う。今年の頭にJoyeeやTimothyと一緒にWeb platform testsをNode.js coreにWHATWG URLのために入れたんだけど、彼らも同じくTest suiteをNode.jsで走らせる方法を模索していたみたいで、いい具合にduplicateした。結論として、test262のNode.js版を作ってみよう、という結論に至った。作ったらまた記事書きます。
done pic.twitter.com/30CLDRz2v2
— Daijiro Wachi 📦⛓️ (@watilde) October 6, 2017
各発表の詳細や、Yosukeさんのナイスな発表については別の方がまとめるかなぁと思うのでおいておくとして、
.@yosuke_furukawa is talking about UML xD pic.twitter.com/PVpGIHF9eb
— Daijiro Wachi 📦⛓️ (@watilde) October 4, 2017
日本や中国からの発表が徐々に増えてきて、大陸レベルでの国際交流が微増してきていた。ヨーロッパで見られるような多国籍な人が一同に会して話しまくる、とはいかないけど、居心地が良いグループが形成されてきて、それこそが多様性をリードする良い方法なんだなとわかってきた。 @KimCrayton1 が Keynote で話していたように、「それぞれの人にとって心地よい部屋を作り、本音を言える安全な場所を作る」というもの。今後も、このへんを気をつけていきたい。
自分も本音を話せる場が見つかって、今回はしみじみと行ってよかったなぁと思えるようになった。日本人の参加者が増えたのは本当にやりやすくなったし、Yosukeさんは今まで一人で飛び込んでたの本当に大変だっただろうなぁと、ちょっと労いたくなった旅となった。
いずれNodeInteractive Asiaを開催するべく、みんな積極的に参加していってほしい。知らないで終わるには惜しい体験が得られる。
いい感じの開発者になる8つの心がけ
これは @yoshuawuyts のブログから持ってきたもの。自分も同じことを常に考えていて、特に車輪の再発明、あるいは再構築を大事にしている。再発明といえども、決して同じ車輪を作ってるわけじゃなくて、気付いたら自分なりによりよい車輪を作ってることになる。その過程を楽んでいくうちに、好奇心の幅が広がり、プログラミングコミュニティ内で友達ができていって深く沈んでいけるものなんじゃないかなぁて思ってる。
というわけでざっくり翻訳したのをメモ:
いい感じの開発者になる8つの心がけ
車輪を再構築する。多くの人は、それを止めてくるが、止めてくる人は再構築をしたことがないことが多い。彼らは、おそらく車輪について理解していない、かもしれない。きっと、新しい車輪が必要な際に新しい車をまるまる買うタイプの人。車輪の作り方を学んでいく。
既にある車輪を使うタイミングを知る。車輪を作る時間がないときもある。そこでは既存の車輪で凌いで、また時間ができたら車輪作りを再開していく。
すべてを書き記す。記憶は完璧ではない。試しに使ってみたパッケージ、テクニック、あいまいなコマンドのフラグなど、メモを取り、未来の自分を手助けする。良いメモを作り上げるには時間がかかるが、継続することこそが近道。
すべてを自動化する。コードの自動生成と自動化は、コンピューティングの中心にある。まさに、私たちが何をして価値を生んでいるか、ということ。短いスクリプトでコードジェネレーターを作り、コーディングの一部とする。
OSSのコードを読み、ベストな作品から学ぶ。OSS開発者たちも同じことをしており、だからこそベストなものを作り上げている。会社のコードだけに身を収めないようにする。
やったこと、すべてを公開する。どんなに小さいものであれ、世界に送り出す。品質が悪くても、それを気にする人はいない。それが有用なものなら、人々に感謝される。メンテナンスの予定がなくても、リファクタリングの予定がなくても、そんなことは関係ない。今すぐリリースをするか、二度とリリースしないか。
他の人に説明をするのに、時間をかける。カルマのようなもので、もしすべてを書き記し、自動化をし、公開をしていたら、それは簡単なはず。
今やっていること、すべてを楽しむ。憂鬱になる日もあるけど、それでもいい。いずれ、また興味がそそられるものが見つかるはず。毎日の開発に飽きたら、テーマを変えてみる。開発者でありつづけることは、財産。それを継続するためなら、専門分野を変えてみるのは有効。
元記事 medium.com