成果報酬の功罪

投信信託のモラルハザードの例

通常の投信のファンドマネージャーは
うまく運用しても運用に失敗しても、手数料がちゃんともらえるし
運用にどれだけ努力したかなんて、ほとんどチェックできない。
ならば、
手数料が成功報酬になっている投信ならファンドマネージャーは努力をするから安全?

答えはNo


実例
・利用者は100万円出資をする
・ファンドマネージャーは成功時のみ20%のリターンがもらえる

// A社, B社どちらに投資をするか?という判断指標

100万円出資 買った人の期待値 ファンドマネジャーの期待値
A社 確実に+ 5万円のリターン 5 * 0.8
= + 4万円
5 * 0.2
= + 1万円
B社 10%で+ 80万円のリターン
90%で- 80万円のリターン
80 * 0.1 - 80 * 0.9
= - 64万円
80 * 0.1 * 0.2
= + 1万6千円


通常の運用では手数料だけのんびり吸い、
成功報酬だとギャンブルを打つメリットがファンドマネージャーにはある。


高い手数料でプロ集団とか成功報酬って響きは良いけど、
運用体制に問題があるか用心深く調べる必要がある。



おしまい。