オランダに来てから買った本
読書なんて大嫌いだったのに、図書館で開発するようになってから急に本が好きになってきて読む習慣ができてきてる。めも。
ウォールストリート・ジャーナル式 経済指標 読み方のルール
経済の動向を知るための指標が50種類ほど紹介されている。今後どーなるかなぁてのを予想するのに、出生率やビッグマックの価格が役に立つこともある。
- 作者: サイモン・コンスタブル,ロバート・E・ライト,上野泰也,高橋璃子
- 出版社/メーカー: かんき出版
- 発売日: 2012/02/22
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- 購入: 6人 クリック: 37回
- この商品を含むブログ (12件) を見る
The Nakano Thrift Shop
古道具屋を舞台にしたじれったい恋愛小説。
- 作者: Hiromi Kawakami,Allison Markin Powell
- 出版社/メーカー: Portobello Books Ltd
- 発売日: 2016/08/04
- メディア: ペーパーバック
- この商品を含むブログを見る
The Art of Debugging with GDB and DDD
GDB, DDD, Eclipseを使ったDebugのやり方の紹介。Breakpointをつけて変数の中身を見る方法が知りたかっただけなのに、よくあるクラッシュするバグの例を元に原因を特定する章とかあって勉強になった。わりと難しかったから、来年あたりに読み直すと思う。
The Art of Debugging with GDB and DDD
- 作者: Norman Matloff,Peter Jay Salzman
- 出版社/メーカー: No Starch Press
- 発売日: 2009/08/20
- メディア: Kindle版
- この商品を含むブログを見る
アルゴリズムイントロダクション 第3版 第1巻: 基礎・ソート・データ構造・数学
たしか前職で @ma3tk におすすめしてもらった。3年前は途中で飽きて3章くらいで読むのやめたんだけど、なんとか読み切れた。ハッシュ表のとこは来年もっかい読む。。
アルゴリズムイントロダクション 第3版 第1巻: 基礎・ソート・データ構造・数学 (世界標準MIT教科書)
- 作者: T.コルメン,R.リベスト,C.シュタイン,C.ライザーソン,浅野哲夫,岩野和生,梅尾博司,山下雅史,和田幸一
- 出版社/メーカー: 近代科学社
- 発売日: 2012/08/02
- メディア: 単行本
- 購入: 1人 クリック: 16回
- この商品を含むブログ (19件) を見る
ないしょの夜おやつ 今日も一日、おつかれさまでした
先々月に帰国した際になんとなく買ってみた。かぼちゃの茶巾とレモンビネガーソーダがめっちゃ良かった。
- 作者: 藤吉陽子,近藤順子
- 出版社/メーカー: ナツメ社
- 発売日: 2017/03/02
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- この商品を含むブログを見る
The Most Powerful Idea in the World: A Story of Steam, Industry, and Invention
これは知り合いの宇宙が好きな人に教えてもらった。18世紀のイギリスであった産業革命を発生させた蒸気機関のストーリー。
The Most Powerful Idea in the World: A Story of Steam, Industry, and Invention
- 作者: William Rosen
- 出版社/メーカー: Random House
- 発売日: 2010/06/01
- メディア: Kindle版
- この商品を含むブログを見る
Poor Numbers: How We Are Misled by African Development Statistics and What to Do About It
まだあらすじしか読んでないけど、アフリカで統計学が少しずつ導入されて、それが社会をどのように変えたかっていう話?
- 作者: Morten Jerven
- 出版社/メーカー: Cornell University Press
- 発売日: 2013/01/24
- メディア: ペーパーバック
- この商品を含むブログ (1件) を見る
チョコレートの世界史―近代ヨーロッパが磨き上げた褐色の宝石
カカオの歴史から奴隷売買、ベネズエラの不運など、チョコレートの歴史を切り口にヨーロッパのことが知れる。読むとココアを飲みたくなる。
チョコレートの世界史―近代ヨーロッパが磨き上げた褐色の宝石 (中公新書)
- 作者: 武田尚子
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2010/12/01
- メディア: 単行本
- 購入: 1人 クリック: 28回
- この商品を含むブログ (26件) を見る
The Gene: An Intimate History
まだ第一章で読み止めてる。ゲノム編集ってなに?って話。面白いけど読むのに体力がいる。
- 作者: Siddhartha Mukherjee
- 出版社/メーカー: Vintage
- 発売日: 2017/03/23
- メディア: ペーパーバック
- この商品を含むブログを見る
経済数学の直観的方法 マクロ経済学編
消費行動をプログラムみたいに動的に分析する動的マクロ均衡理論について、最初の方は数式を使わずに解析している。上級編は、JavaScriptで学ぶと理解がすすむ。
- 作者: 長沼伸一郎
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2016/09/15
- メディア: 新書
- この商品を含むブログ (6件) を見る
近代ヨーロッパの誕生 オランダからイギリスへ
オランダに来てすぐに、オランダのこと何も知らなすぎて薄めの近代史の本をとりあえず買ってみたのがこれ。黄金時代から、工業革命に敗れて勢いを失う様子。農業、工業、商業の順に発達し、その逆の順で衰退していくことを淡々と描かれていて非常に良かった。
近代ヨーロッパの誕生 オランダからイギリスへ (講談社選書メチエ)
- 作者: 玉木俊明
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2009/09/11
- メディア: 単行本
- 購入: 5人 クリック: 42回
- この商品を含むブログ (11件) を見る
Harvesting the Biosphere: What We Have Taken from Nature
まだ開いてない。ゲイツさんが面白いって言ってた。
Harvesting the Biosphere: What We Have Taken from Nature (MIT Press) (English Edition)
- 作者: Vaclav Smil
- 出版社/メーカー: The MIT Press
- 発売日: 2012/12/21
- メディア: Kindle版
- この商品を含むブログ (1件) を見る
実践力を鍛える戦略ノート
これを知らずに生きてきたのかと思うとゾッとする、ってくらい自分の身を守るのに必要なことばかりだった。
- 作者: 原田勉
- 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
- 発売日: 2014/10/24
- メディア: Kindle版
- この商品を含むブログを見る
ミクロ経済学〈1〉市場の失敗と政府の失敗への対策
貿易収支に興味が出てミクロ経済学が関係してんのかなって思って入門書を買ってみた。
ミクロ経済学〈1〉市場の失敗と政府の失敗への対策 (プログレッシブ経済学シリーズ)
- 作者: 八田達夫
- 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
- 発売日: 2008/10/01
- メディア: 単行本
- 購入: 5人 クリック: 144回
- この商品を含むブログ (31件) を見る
Mindset: The New Psychology of Success
ハッカーな組織をキープするヒントが欲しくて読んでみた。5章まで読むので十分そう。これは最近よく思うことなんだけど、1週間楽しみ続けられる勢いを維持して、それ以上スピードを上げたら逆にみんな疲弊しちゃう。なので、ほどよくゆるやかに仲良くリスペクトし合える空気を作るようにつとめてる。
Mindset: The New Psychology of Success
- 作者: Carol S. Dweck
- 出版社/メーカー: Random House
- 発売日: 2006/02/28
- メディア: Kindle版
- この商品を含むブログを見る
子会社を作って優秀な社員を抜擢するのが荘園制度に近いなんて言われるように、歴史に学ぶことはけっこー多い。ヨーロッパの歴史めっちゃ膨大で全体像はいまだに見えないんだけど、ドコを切り取って調べても何かしら現代との結びつきがあって興味深い。仕事中に読書の時間とか設けたら組織の底上げになるかもしれないですね。
ヨーロッパのブルーカードとキャリアパス
なんとなく存在は知っていたんだけど、今の状況に不便してないからって調べるのをサボっていたものに「ブルーカード」って制度がある。これは、USのグリーンカードを模して制度が作られたらしく、滞在・就業許可に関する手続きを簡素化 + 他の加盟国での就業を認める権利のことを指すらしい。つまり、ヨーロッパにおける永住権に近いもんっぽい。
詳しくはこちら 高度専門技術者の受け入れに関する「ブルーカード」指令成立(EU:2009年8月)|労働政策研究・研修機構(JILPT)
実際にオランダで永住権を取得しようとすると、5年以上真面目に働いてオランダ語の試験をクリアし、会社と連帯保証人に一筆お願いする必要がある。言うても真面目に生活していれば低いハードルだし5年過ぎてから考えようーなんて構えてたんだけど、ブルーカードで自由に暮らせる権利を使ってもっと選択肢を増やすことも可能だったなぁと反省した。ただ、もちょいで移動するので今更2年間同じ会社に勤めなきゃいけない縛りがあるのは手遅れなので厳しい。
一方で、ブルーカードはどうも会社のスポンサーが必須となるので、フリーランスの目がなくなってしまう。少しずつオランダやUSの企業からcontructorとして働ける仕事が来るようになってきたのもあるので、フリーランスになって雪国をフラフラしながらリモートワークを楽しみつつ、タイミングがきたらリスクを取って大きく動けるようにしておくのが本当はベストそう。
リモートワークといえば、土地代が安く済む国に90日以内ほど住みつつ、平均年収が高い国の仕事を受けるっていうの今も昔も流行ってる。
Visa and length of stay in Thailand · Issue #308 · sindresorhus/ama · GitHub
これの流れで日本や、他のアジアの国にちょこちょこ滞在しつつ、のんびりコードを書き続けるって生活も楽しそう。福岡とか行きたい。
これをキャリアパスと呼ぶかは定かじゃないけど、冷静に考えれば働き方って本当にいろんな選択肢がある。リモートワークってだけで決めて、その他の部分を刺激的に過ごせるようにカスタマイズするだけでも組合せ爆発。
こういう選択肢、みんな気付いているんだけど行動に移すほど今の生活に困ってないっていうのが現状なんだろーなって感じる。そして、自分の場合は生活に飽きてて困っていたので行動に結びつけたんだけど、実はヨーロッパでフラフラとしてるOSSな人たちも似たような生活をしているみたいだった。ロールモデルが存在しなそうなことも、行動してみると似たような人たちと会えるもんなんだなぁと。
いずれにせよ、少なくともあと数年はこの生活でも良さそうだし、スタグフレーション的なのが日本にたとえ来たとしても余裕を持って初動に対応できるパワーが鍛えられそう。まだちょっと決めあぐねているんだけど、消去法だと、このフラフラするのを選択肢したほうが良さそう今のとこ。
パリにいるらしい4chの管理人さんみたいな生活をいつかできたらなぁと妄想しつつ、今日ものんびり働く。
2017年の近況.js
前回の記事を書いてから半年も経過しててびっくり。毎月何かしら脳がシェイクされるようなことが起きてて、予定なんか何も入れてないつもりでもカレンダーみるとグッチャグチャになってるー
忘れないうちに近況めも
npm doctor
npmに、npm doctor
コマンドを追加した。
もちょいでopenなissueが3000を超えるnpmのリポジトリだけど、自分なりにできることを積み重ねていってる。
- issue reportの正規化
- 正規化されたissue reportを元に、trouble shootingの追加
- trouble shootingを元に、自動診断コマンドの追加
次のステップとしてauto fixの追加を考えてる
モチベーションは、supportabilityへの関心。開発者に可能性を見せるのがD2Dのソフトウェアであるべきなのに、よく分からないエラーでモチベーションを奪うのは大きなマイナス。で、この問題を解決する良い題材がnpmだった。supportability はまだ熱い話題にはなってないけど、どんなソフトウェアも例外が発生し得るので、問題が発生した際にユーザーにどのような解決手段を提供できるかっていうのは開発者がケアすべき項目になるんじゃないかな。機会費用。
amsterdam.js
そんな話をAmsterdamで1番大きいJSコミュニティのカンファレンスで話させてもらえることに。笑い取りたい。
Node.js core collaborator
になった。コミット権限があるだけで、結局はコントリビューターとそんな大きな差はないように思う。ちゃんとした人にならなきゃなぁてくらい。
キッカケは @about_hiroppy。彼がtestの改善をガリガリしてたのを間近で見て、自分なりに興味もてそうな部分を探してみた結果、WHATWG/URLのパーサーの実装を推し進めるお祭りに気付くことができた。そっからは、仕事後に図書館に寄って閉館まで早い者勝ちの実装をいっぱいやって、Jamesに推薦してもらうに至った。
この実装のお祭り、スペックが考慮していないケースを思いつけるのが本当にエキサイティング!当たり前なんだけど、仕様を変えると全ブラウザに波及する。
- https://github.com/whatwg/url/issues/232#issuecomment-290046006
- https://github.com/whatwg/url/pull/269#issuecomment-286674443
あと、開発だけじゃなくて今年はこのコミュニティ内で人との交流も活発になりそう。Intl WGで月次定例に出て通話でi18nの議論をしたり、月末はベルリンでcollaboratorが集まる議論に参加したり、ドイツのV8チームとご飯いく予定とかも。良い1年になる気がする :D
Electron まわり
先月サンフランシスコであったElectronのメンテナ会議に参加してきた。coreコードへのpatchは小さいの3つくらいしか送ってないんだけど、東京Node学園祭がキッカケでメンバーと顔見知りになったのもあって、遊びに行く感覚で議論に参加させてもらった。軽い気持ちで参加したんだけど、4日間、朝から晩までMozilla SFのオフィスでテーマ出しからバジェット付まで、ずーーーっと話し続ける会。すんごい充実感。
議論では、全体の利益が最大になると自分が思う方向に話を広げて問題意識を広げることに集中。i18nをケアできれば、より多い母数にアプローチできて可能性が広がる。自分はその例だよ。って感じに、信用をロンダリングしたりして、2つのトピックで自分の提案が予算の40%獲得することができた!しょーじき自分の説明は微妙だったんだけど、問題に共感してもらうところまで頑張れば生きてはいける。次はもちょいスマートに説明できるよーにしたい。
ホントはコミュニティでの議論をリードをできるくらいになりたいんだけど、まだまだ勉強と実践が不足しまくってるのが今回の会議で浮き彫りになった…。会社の会議とはわけがちがう ;(
とりあえずファシリテーターに関する本を読んでみてる:
got it! pic.twitter.com/EE1br6qUdJ
— daijirō (@watilde) April 5, 2017
いじょー近況でした。